本日も
どうぞよろしくお願い致します![]()
『初心忘れべからず』
世阿弥《花鏡》言葉![]()
【初心には三つある】
若い頃の未熟な自分に対して、人から善悪や是非を言われながら成長していく時期の「初心」この時期に言われたこと、感じたことを忘れてしまうと、傲慢な気持ちになることがあります。
だからこそ「未熟だった頃に人から学んだことを思い出そう」という教えです。
何かを始めたときの新鮮な気持ちを折に触れて思い出すことは、自分を成長させるうえでとても大切です。
しかしそれだけではなく、いつでも「初心者」のような気持ちで学び、吸収することができれば、さらに人生が充実したものになるような気がします。
「初発心の時、すなわち正覚を成ず」という言葉が指し示すように自分を磨いていこうとする気持ちを持ち続けていれば、その人本来の能力や才能の原石が輝きを失うことはないのかなと思います。
人間の成長とは、何か新しい技術や考えを自分に「付け足していく」作業ではなく、
既に自分の内にあるものを『洗練し、磨き上げていく』ことなのかもしれませんね。


